生成AI 資料作成

資料作成はターゲット設定が9割|読み手に伝わる資料を作る3ステップ【PPTテンプレート付】

資料作成で最初に決めるべきなのは、デザインでもスライド枚数でもなく「誰に向けて作るか」です。

ターゲット設定が曖昧なまま資料を作ると、内容がぼやけて、読み手に刺さらない資料になります。

この記事では、資料作成前に整理すべき「Who / What / Why」と、読み手の不満・不安・期待を見つける方法を解説します。

PowerPointでそのまま使える「資料作成ターゲット設定シート」も紹介します。

深夜の静かな海底研究所。微かに聞こえるシンセサイザーの音色をBGMに、窓の外を泳ぐ小魚たちを眺める。

ねえ、君は資料を作るとき、いきなりパソコンを開いて「1枚目のスライド」から書き始めてないかな?

もしそうなら、それは「設計図もなしに、家を建てる」のと同じくらい、切なくて危なっかしいことなんだ。

資料を作る本当の目的は、きれいな絵を描くことじゃない。
それは、相手の頭という「OS」に、君のアイデアという「新しいアプリ」を、インストールしてもらうことなんだ。

そのために一番大切な準備、「心の設計図(ターゲット設定)」の作り方について、紹介していくね。

まず結論:資料作成は「誰に・何を・なぜ届けるか」を決めてから始める

資料作成で失敗する一番の原因は、PowerPointを開くのが早すぎること。

先に決めるべきなのは、以下の3つ。

- Who:誰に届けるのか

- What:何を理解してほしいのか

- Why:読んだ後に何をしてほしいのか

この3つが曖昧なままだと、どれだけ見た目を整えても「結局、誰向けの資料なの?」という状態になってしまうよ。

PowerPointでデザインを進める前に使えるターゲット設定テンプレート

資料作成前に「誰に・何を・なぜ届けるか」を1枚で整理できるPowerPointテンプレートだよ。

ターゲットを設定するためにそのまま使える。

記入例のように、誰に・何を・なぜ届けるか、それに関連する相手の不満・不安・期待を俯瞰して見れる状態にして、資料作成のスタート地点となるメインメッセージを組み立てることができる。

ターゲット設定や資料構成を体系的に学びたい人は、資料作成の基本を扱った本を1〜2冊読んでおくとかなり理解が早くなります。PowerPoint資料作成に役立つおすすめ本は、以下の記事で目的別にまとめています。

ターゲット設定で決める3つのこと

スマホのアプリを想像してみて。iPhone用とAndroid用では、中身の作りが全然違うよね?

資料も全く同じなんだ。
読み手のことを考えずに作った資料は、どんなにおしゃれでも、相手の頭の中で「この機種には対応していません」というエラーが出て、スルーされてしまう

まずはパソコンを閉じて、この3つのだけを紙に書いてみてほしい。

  • Who(誰に): 相手はどんな人?(厳しい先生? それとも、流行に敏感な友達?)
  • What(何を): 相手の頭に、どんな「新しいデータ」を書き込みたい?
  • Why(なぜ): 読み終わった後、相手にどんな「アクション」をしてほしい?

この3つがフラフラしていると、どんなに頑張って作っても「誰にも刺さらないゴミ箱行きの資料」になっちゃうんだ。
厳しいけれど、それが現実なんだよね。

資料作成でターゲット設定が重要な理由

資料を作っていると、つい「あれもこれも」と情報を詰め込みたくなるよね。
先生にも褒められたいし、クラスのみんなにもウケたいみたいな欲張りな気持ち。

でも、全部入りの「何でもできるアプリ」が結局使いにくいのと同じで、ターゲットを広げすぎた資料は、論理のピントがボケてしまう。
結果として「自分には関係ないや」と思われて、最後まで読んでもらえないんだ。

ターゲットを絞るのは、冷たいことじゃない。
たった一人の「あの人」の心を動かすために、全力を注ぐという優しさなんだ。
特定の誰かにグサッと刺さる「専用設計」の資料こそが、結果としてみんなを動かす力を持つんだよ。

読み手の不満・不安・期待を整理する

「いい資料」を作りたいなら、あえてデジタルから離れる時間が必要だ。
画面に向かうと、つい「フォントは何がいいかな」「背景の色はどうしよう」っていう「見た目(UI)」のことばかり気になっちゃう。
でも、本当に大事なのは、中身の「ロジック(論理)」だよね。

真っ白な紙を広げて、相手の「心のログ」を、以下の3つの観点でデバッグ(分析)していこう。

① 不満(イライラ):今、何に困っている?

相手が今、何にイライラしているか? 何が原因で足止めを食らっているのか? ここを正確に言い当てるのが、資料の「最初の1ページ目」で相手の心を掴むコツだ。

② 不安(モヤモヤ):何が心配?

新しい提案を聞いたとき、相手の頭には「失敗したらどうしよう」「お金がかかりすぎるかも」という不安が次々と浮かぶ。
この「エラー予備軍」を予測して、資料の中で先回りして「大丈夫だよ」と答えておく必要があるんだ。

③ 期待(ワクワク):どんな「いいこと」がある?

君の提案が通ったとき、相手の未来はどう変わる?
単に「便利になる」だけじゃなく、「自由な時間が増える」「周りから一目置かれる」といった、相手が個人的に望んでいる「成功体験」まで描ければ、もうこっちのものだよ。

【実践】AIを「練習相手」にして、資料作成のターゲットを整理する

自分一人で考えていると、どうしても「自分の考えが一番!」って思い込んじゃうよね。
そこでAIの出番。AIを「自分にはない視点を持つ、ちょっと厳しい先輩」として呼び出してみよう。

ここでは、僕が研究所で実際に使っている、コピペしてそのまま使える「3ステップ・プロンプト」を教えるね。

Step 1:ターゲットの「本音」を聞き出す

まずは、AIに特定の人物になりきってもらうんだ。

コピー用プロンプト: 

あなたは、[相手の立場(例:職場の厳しい上司)]です。 今、[悩み]に困っています。 あなたが私の提案を聞くときに、心の底で感じている「不満」「不安」「期待」を、それぞれ本音で教えてください。

Step 2:提案への「ツッコミ」をもらう

次に、自分のアイデアをぶつけて、論理の穴(バグ)を指摘してもらおう。

コピー用プロンプト:

先ほどの[相手の立場]として、私の提案を聞いてください。 
提案内容:[ここに自分の案を簡単に書く]
あなたはこの提案を「まだ信じていない」状態です。私に、意地悪だけど的確な「質問」を5つ投げかけてください。

Step 3:反論を潰す「構成案」に変える

最後に、そのツッコミをクリアするための「資料の順番」を考えてもらう。

コピー用プロンプト:

それらの質問をすべてクリアして、あなたが「それならやってみよう!」と納得するような資料の構成(目次)を作ってください。 
条件: 
 ・論理的でありながら、読み手の「安心感」を大切にすること。 
 ・「課題→原因→解決策→メリット」の順番で構成すること。

ここまでのプロセスを通すだけで、
君の資料は「ただの発表」から「相手を動かす魔法」へと進化する。

資料作成のターゲット設定 チェックリスト

資料を書き始める前に、このチェックリストを眺めてみて。一つでも欠けていたら、それは「バグ」のある設計図かもしれない。

項目チェック内容
相手の言葉を使っているか?難しい言葉ばかり並べて、相手を置いてけぼりにしていない?
「なぜこれが必要か」が明確か?相手の「不満」を解決する答えが入っている?
不安を解消できているか?「でも、難しいんでしょ?」という反論に答えを用意した?
ネクストアクションは明確か?読み終わった後、相手に何をしてほしいかハッキリ書いた?

明日の作業を「相手を知ること」から始めよう

資料作成は、自分の意見を押し付けることじゃない。
相手の「困った」を解決して、一緒に「いい未来」を作るための招待状なんだ。

「誰に届けたいか」という【心の設計図】がしっかり決まれば、もうスライドの上で迷うことはないよ。

効率化して生まれた時間は、君の大切な人のために、あるいは自分を癒やすために使ってほしい。

ターゲット設定や資料構成を体系的に学びたい人は、資料作成の基本を扱った本を1〜2冊読んでおくとかなり理解が早くなります。PowerPoint資料作成に役立つおすすめ本は、以下の記事で目的別にまとめています。

次におすすめはこちら

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

こざかな所長

考えを整理して形にする仕事をしています。 「仕事早すぎ!」「説明わかりやすすぎ!」って周りからビビられる人を日本中に増やしたい 「センスがないから…」って諦めてる人を、論理とAIの力で「職場のヒーロー」に変えたい

-生成AI, 資料作成